バリエーション塾 第5回@北アルプス「剱岳別山尾根」

いよいよ最終回を迎えた2021年度バリエーション塾。これまでの講習で培った経験を活かすべく「剱岳源次郎尾根」を目指して出発しました。

北陸地方は、長らく居座って動く気配のなかった前線の影響を受け、連日、雨が降ったり止んだりの目まぐるしく変化する不安定な天候つづき。気象予報も全く当てになりません。今回も奇跡の晴天に期待を託したのですが・・・

結局、天気は思うようには回復せず、出発予定時刻を過ぎても雨も風も一向に止まないため、源次郎尾根は諦めて別山尾根にコースを変更しアタックすることに。

突風と濃霧と雨の中の急峻な岩場の登り降りは緊張を強いられましたが、塾生にとって、とても貴重な経験になりました。

案の定、剱岳山頂からの展望も得られませんでしたが、下山を始める頃には少しずつガスが上がり、険しい峰々がその雄姿を現してくれました。

しばし足を止めてホッと一息。

改めて高度感を味わい、雄大な景色を愛で、ハイマツの茂みの中で餌を啄ばむライチョウの親子や、岩の隙間に咲く逞しくも可憐な花々にも会うことができました。

バリエーション塾 第4回@北アルプス「北穂高岳東稜」

梅雨も終盤となった週末、スッキリしない気象予報でしたが、バリエーション塾第4弾として「北穂高岳東稜」へ行ってきました。

早朝の上高地は予報どおりの雨模様。翌日の天気もどうなるか分からなかったため、とりあえず涸沢まで入り、様子をみることに。

初日は、一日中やむことのない雨の登山道を黙々と歩み涸沢小屋へ。

夜半には、激しい雷雨にまで見舞われましたが、なんと! 夜が明けてみれば、雲はきれ、太陽が顔をのぞかせているではありませんか。

この奇跡的な晴れ間を逃すわけにはいきません。気持ちを引き締めて東稜へと出発しました。

午後には再び崩れるかもしれないとの予報も、幸いなことに外れ、次々と現れる絶景には思わず歓声も。そして、雨に濡れていた岩稜も、すっかり乾いて、とても快適な登攀をすることができました。

陽光に輝く残雪、青空にそびえ立つ岩峰、切り立った岩壁に咲く花々を、心置きなく愛でながら、私たちパーティの独占状態で北穂高岳の頂を踏むことのできた、とても素晴らしい山行になりました。

初心者向け沢登り『スッカン沢・桜沢』

スッカンブルーと呼ばれる青い水が美しい渓谷、雄飛の滝は光芒撮影スポットとして人気が高い。大体の沢登りは沢を登って登山道下るが、ここは観光遊歩道を下り、沢を登るのでお手頃な沢です。メインの沢登りは桜沢でシャワークライムをしたり滑滝を歩いたり、釜(滝壺)に飛び込んだり、色々楽しめます。そしてゴーロ帯を抜けると最後におしらじの滝で、澄んだブルーの滝壺は枯れることなく、大自然にひっそりと佇んでいます。

『小川谷廊下』沢登り

沢登りの登竜門ともいわれている小川谷廊下、近年の大雨で土砂が入り渓相が以前と変わってしまったが、相変わらず綺麗な溪谷です。水量によってグレードが変わります、残置ハーケンが有ると思っていたら無かった時のショック、沢へは万全の準備で行きましょう。

アカバナヒメイワカガミ咲く「滝子山南稜」

5月はじめの休日、キラキラと輝く陽光のもと、新緑の滝子山へ下見に行ってきました。

ここでも例年より2、3週早く季節は進んでおり、既に満開となったアカバナヒメイワカガミの花が、にぎやかに迎えてくれました。

下界は真夏のような暑さになりましたが、南稜には爽やかな涼しい風が吹き抜け、山頂からは黄砂に煙った富士の山を眺めることもできました。

モチガ滝

すみ沢沿いの登山道は、かなり崩壊が進んでいましたが、美しい滑床やモチガ滝、三条の滝に、すっかり魅せられました。

マルチピッチ講習会@湯河原幕岩「悟空スラブ」

早くも梅雨入りを思わせる湿度高めの週末、雲を押しのけて降りそそぐ眩しい光のもと、湯河原幕岩の悟空スラブでマルチピッチ講習会を開催しました。

幕山登山口を出発し、桃源郷エリアを通り過ぎ、その先の踏み跡をたどって奥に進んで行くと、目の前に大岩が現れたので早速マルチピッチの練習開始。受講生は初めて扱うダブルロープに少し戸惑いながらも、しっかりシステムの理解を深めることができたようです。

一旦ロープをしまい、更にフィックスロープの張られた急坂を登ったり降りたりするうちに悟空スラブの取り付きに到着。全長100メートル程の一部フリーでも登れてしまいそうな易しい岩壁でしたが、その分、余裕を持って、ひとつひとつシステムの確認をしながら、丁寧な練習ができました。

お天気に恵まれ、南に面した岩場はジリジリと真夏のような暑さになりましたが、岩の上からの眺めも素晴らしく、海原にせり出した真鶴半島ばかりでなく、初島や遠く伊豆大島も眺めることができました。

バリエーション塾 第2回@両神山「赤岩尾根」

アカヤシオの花の向こうに切り立った1583m峰

大型連休の最終日は、バリエーション塾第二弾として奥秩父の名峰 両神山の赤岩尾根に行って来ました。この日は午後から崩れるとの気がかりな気象予報が出ていたため、早朝から気合いを入れての出発となりました。

今回のテーマは「マルチピッチとルートファインディング」。地形図を片手に、どこを進めば安全かつ容易に目的地へ向かっていけるか、実際の地形を注意深く観察しながら歩きました。

うれしいことに、稜線上は、ちょうどアカヤシオの最盛期。花のトンネルをくぐったり、遠く展望を楽しんだり、急な岩稜を登ったり、降りたり、順調に赤岩尾根を進んでいたはずだったのですが・・・

いつの間にか支尾根に引き込まれていたようで、気がついた時には、まさかのルートロスト。あ〜やってしまった! 悔しい思いを胸に、道に迷った時の鉄則に従って、潔く急坂を登り返しました。

今回、失敗はあったけれど、これで経験値を上げることができたので、今後の山行に是非とも活かしてゆきたいです。

待っていてくれたヒカゲツツジの花 奥多摩「坪山〜奈良倉山」

坪山からの大展望

当初、アカヤシオの花を見に奥武蔵の蕨山に行く予定だった18日の春のハイキング。既に花の見ごろは過ぎてしまったと知り、それならば、ヒカゲツツジを見に行こうと計画を変更して奥多摩の坪山と奈良倉山を縦走してきました。

ところが悲しくも、そのヒカゲツツジも、ほぼ終わってました・・・

温暖化のせいなのか? ここ数年、春の訪れが2〜3週は早まっており、以前と同じ感覚では、お目当ての花を見そびれてしまいそうです。

奈良倉山では、富士山にも会えました♪

それでも、青空のもと大展望を楽しみ、前夜の大雨と強風にも負けず咲き残ってくれたヒカゲツツジや可憐な春の花たちにも会えた、とてもご機嫌な一日になりました。

バリエーション塾 第1回@妙義山「筆頭岩」

要所要所で、エキスパートガイドがルート取り、ランナーの設置、確保、ロープ操作をアドバイス。

午後からの雨予報が、ちょっぴり気になる花曇りの日曜日、バリエーション塾第一弾として妙義山筆頭岩に行って来ました。今回のテーマは「支点と懸垂下降」。エキスパートガイドからのアドバイスのもと、塾生たちは積極的に課題に取り組みました。

登攀の途中、一休みしながら辺りを見まわせば、目の前に表妙義の険しくも秀麗な峰々、そして眼下には見ごろを迎えた桜の花。緊張の連続のあとの美しい眺めは最高のご褒美になりました。

登ってきたばかりの筆頭岩と満開の桜

ミツマタの花咲く西丹沢「ミツバ岳」

3月28日に予定していた春のハイキング「西丹沢ミツバ岳(大出山)〜世附権現山」は、雨模様のため、残念ながら中止になってしまいましたが、下見に出かけた時は富士山も丹沢湖も望める好天に恵まれました。

甘い香りの漂う山頂は風もなくポカポカ。明るい日差しのもと、駆け足でやってきた春を満喫しました。

開けた大空のもと、花と展望の両方を楽しめるミツバ岳は、他では味わえない雰囲気を醸し出していて、毎年、訪れるファンも多いそうです。

都岳連プロガイド実技講習@谷川岳「西黒尾根&土合」

春の嵐が忍びよっていた週末の谷川岳で、東京都山岳連盟プロガイド養成機構の実技講習が行われました。首都圏で一月半つづいた緊急事態宣言が解除され、久しぶりに再開された雪上訓練に、Team DANGOからも4名が参加しました。

西黒尾根では下降支点構築後に自己脱出など訓練。
その後、尾根上でフォーカスド・ビバーク!
こちらは雪崩埋没者捜索訓練中。
アバランチ・レシーバーでヒットしたポイントにプローブを立ててマーキング。
雪崩埋没者の掘り出し訓練。
制限時間は5分!
春の雨で重くなった雪を、受講者も講師もびしょ濡れになって掘り起こしました。

そのほかに、雪洞構築、シート搬送、ショートロープをはじめとする雪上でのロープ操作、そして、フォースト・ビバークを前提としたツェルトのみ(シュラフなし、マットなし)でのフォーカスド・ビバークも体験。

今回の実技講習も、盛りだくさんの課題をこなした実り多き二日間になりました。

「山岳写真教室」 – 残雪期の谷川岳で撮る –

お待たせしました。Team DANGOのメンバーでありプロ山岳写真家の塩田諭司が、東京都山岳連盟主催「山岳写真教室」を開講します。前回、2月に開催を予定していた八ヶ岳での写真教室は、緊急事態宣言をうけ、残念ながら中止になってしまいました。緊急事態宣言が解除された今、この貴重なチャンスを逃さず、ふるってご参加ください。

山岳写真教室では、写真撮影の基礎的な技術から、撮影現場での実践的なテクニックまで、講師が丁寧に指導します。また、写真講師のほかに東京都山岳連盟のプロガイドも同行するため、雪山に不慣れな方でも安心してご参加いただけます。残雪の谷川岳で、とっておきの写真を撮ってみませんか?

詳細は ↓ をクリック(東京都山岳連盟HPに移動します)

山岳写真教室(2021年4月)  – 残雪期の谷川岳で撮る –

バリエーションルートガイド訓練@阿弥陀岳北稜

TeamDANGOメンバーの2名がバリエーションルートのガイド訓練のため厳冬期の阿弥陀岳北稜に挑んで来ました。

今回は、雪崩の危険を予知したルート選択や退避の方法。撤退を決める客観的判断基準の想定。ルート上での地形、動作、ギア操作などをイメージトレーニングすることの大切さを学ぶことができました。

前夜から降り積もった雪で、足元も重く、雪崩の発生に注意をはらいつつ沢を渡って北稜に取り付いた。

高度を上げるに従い、風雪が稜線を巻くように流れ込むようになり、体感温度が徐々に下がっていくのが分かるほどだった。天気予報どおり瞬間最大風速は25メートルを優に超えていただろう。

稜線に出る前の偵察と装備の確認

稜線上の寒冷な強風に備えて防寒着を着込みゴーグルを装着。高度2,578メートル付近でリッジに乗ると第1、第2岩峰へとつづく稜線上から立ち昇る雪煙が良く見えた。

岩峰に立ち昇る雪煙

ジャンクションピークで立ち往生している先行パーティが風でロープを煽られ難儀しているのも間近に見える。ジャンクションピークまで進むか否か検討した結果、この先のナイフリッジでの転滑落の危険を鑑みて、我らパーティも撤退を決めた。

ホームページをリニューアルしました

「山岳ガイド倶楽部えん」のホームページがリニューアルされました。

新しい企画「バリエーション塾」や公募スタイルの「登山・ハイキング」も登場。

コンテンツも充実し、一段と見やすくなりました。

新型コロナ感染拡大については、まだまだ油断できない状況がつづいていますが、今年は関東地方での春一番も記録的な早さで吹き、例年にないスピードでグリーンシーズンがやってきそうです。

これからも新型コロナに感染しない、させないための対策を充分にとりつつ、新たな未知の世界へ、一歩も二歩も踏み出して行きたいですね。

「山岳写真教室」 – 厳冬期の八ヶ岳で撮る –

われらがTeam DANGOメンバーの一人であり、プロ山岳写真家の塩田諭司が、東京都山岳連盟主催の「山岳写真教室」の講師として迎えられました。

写真撮影の基本から、撮影現場での実践的な技術を、厳冬期の八ヶ岳で学べる貴重なチャンスです。講習には、写真講師の他に東京都山岳連盟のプロガイドも同行しますので、雪山ビギナーさんも安心して参加していただけます。雪と氷の世界で素敵な一枚を撮ってみませんか? 詳細は ↓ こちらをクリック(東京都山岳連盟HPに移動します)

【中止】山岳写真教室(2021年2月) ―厳冬期の八ヶ岳で撮る―

塩田は、山岳雑誌『岳人』や『山と渓谷』などに写真と記事を多数掲載しているばかりでなく、全日本山岳写真協会展においては協会賞、林野庁長官賞、東京都知事賞など多数受賞。定期的に個展も開催しています。更に、山岳プロガイドとして、Team DANGOのメンバーとして、日本の素晴らしい自然と山々を広く紹介すべく活躍中。ぜひ、この機会に山岳写真教室に参加し、塩田の魅力と技術を、たくさん吸収してください。

都岳連プロガイド実技講習@八ヶ岳「ジョウゴ沢&大同心稜」

関越自動車道で最大2,000台にものぼる立ち往生が出るほどの大雪に見舞われた週末、八ヶ岳の赤岳鉱泉を拠点に、東京都山岳連盟プロガイド養成機構の実技講習が実施されました。

八ヶ岳連峰にも、やっと本格的な降雪があり、一週間前には想像もできなかった銀世界に変身! 今回もTeam DANGOから2名のエキスパートガイドが講師として、3名のトレックガイドがサミット受講生&マネージャーとして参加しました。

初日は、ジョウゴ沢でアイスクライミング実習。日没直前まで、シングルアックスでのクライミングと前向き降下の練習に励みました。

アックスを袈裟がけに斜め60度くらいから打ち込み
両手でグリップしてから
足をバシッバシッと蹴りこんで登ります。

二日目は、大同心稜での訓練。この日は主稜線上の強風による凍傷リスクを鑑み、大同心基部で引き返すことになりましたが、下りは、登り以上に気の抜けない厳しい部分もあり、雪質、積雪量、気象状況などにより著しく変化する現場での訓練は、とても勉強になりました。